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 米Apple社のスマートフォン(スマホ)で4型新モデル「iPhone SE」の売れ行きに注目が集まっている。「出足が悪かった」「旗艦モデル『iPhone 6s』シリーズの落ち込みを相殺するほどの売り上げは期待できない」との見方が出る一方、発売が2週目に入ると同時に世界的に品薄が広がり始めているためだ。

 2016年3月21日(米国時間)の発表前や直後には、売れ行きを比較的楽観視する指摘が見られた。いくつか例を挙げてみよう。台湾の2大経済紙の1つである『工商時報』は発表当日の紙面で、米Goldman Sachs社のアナリストSimona Jankowski氏の見方を紹介している。Jankowski氏は、iPhone SEの2016年通年の出荷台数を1200万台、iPhone全体に占める比率は5%と、比較的控えめな数字を示した。ただ同氏は、Apple社が4型新モデルを出した目的は、「信じられないほど巨大な」新興市場の需要にあると指摘。2018年までにスマホの登録ユーザーは世界で16億件の純増になると見られているが、うち15億件は新興市場の需要だとした上で、Apple社はこのうちの10~12%を獲得するだけで1億5500万~1億8500万件という驚異的な数字の新規ユーザーを手に入れる計算になるとし、iPhone SEの潜在力に期待を見せた。

 一方、工商時報と並ぶ台湾の経済紙『経済日報』は2016年3月23日付で、ドイツ証券台湾のアナリスト呂家霖氏の見方を伝えている。呂氏は、iPhone SEがiPhoneの旗艦モデルである4.7型「iPhone 6s」、5.5型「iPhone 6s Plus」のシェアを侵食するとの懸念が市場にあることを紹介。その上で、iPhone SEを購入するのは、「iPhone 5s」「iPhone 5c」などApple社の4型旧モデルのユーザーだとした他、米Google社のAndroid OS搭載スマホでも大画面旗艦モデルのシェアを後発の小型機が奪う現象は過去に起きていないとして、iPhone SEに一定の需要が存在するとの見方を示した。