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 世界市場に目を転じると、Huawei社は2016年のスマホ世界販売台数で1億3282万台、シェア8.9%で世界3位(Gartner社調べ)。押しも押されもせぬ世界大手である。販売の大部分は同社の地元で世界最大のスマホ市場に成長した中国向けが占めているが、調査会社DIGITIMES社のDIGITIMES Researchは2017年3月30日付レポートでHuawei社が欧州でもシェアを伸ばしており2016年は東欧市場で15%、西欧でも10%に上ったとしている。

 勢いに乗るHuawei社だが最近、最新の旗艦モデル「Huawei P10」がお膝元の中国で炎上騒ぎに見舞われている。個体によって書き込み速度で最大10倍、読み込みで同5倍もの差があることが分かり、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等ネットで、同社が一部機種に「性能の劣る部品を使った」「ニセモノのフラッシュストレージを使った」「騙された」との批判が集中しているのである。

渦中のHuawei P10(上海市内)
渦中のHuawei P10(上海市内)
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 どうしてそこまでの差が出たのかについて、中国や台湾のメディアで報じられていたことをまとめてみると、同じP10でありながら、フラッシュストレージにスマホ用として従来使われてきたeMMC規格よりも高速だと言われるUFS規格の中でも最速の「UFS2.1」の他、「UFS2.0」、さらには「eMMC5.1」と対応する規格が異なるフラッシュストレージを搭載した製品が混在していることが原因なのだという。さらに、搭載するRAMにも高性能の「LPDDR4」規格品と、1世代前の「LPDDR3」規格品が混在しているという。つまり、最高規格の組み合わせである「UFS 2.1とLPDDR4」に対応するフラッシュストレージとRAMを搭載した製品と、最も性能の劣る組み合わせ「eMMC5.1とLPDDR3」を搭載した製品などが混在し、これが読み込み・書き込み速度の大きな違いを生み出しいている、ということ。実際、中国メディアの中にはベンチマークテストを掲載し、個体による違いを比較しているものが多数ある。