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 ただ、Huawei社が中国およびグローバルのホームページに掲載しているHuawei P10のスペック表には、UFS2.1、LPDDR4規格に対応するとは書いていない。これについて、台湾のIT情報メディア『TechNews』は2017年4月18日付で、Huawei P10の発表会で同社が、同機に搭載するSoC「Kirin960」がUFS 2.1に対応することを強調したことで、消費者がHuawei P10の全てがUFS 2.1に対応するフラッシュストレージを搭載すると思い込んだことが、「ニセモノ」「騙した」との批判が噴出した背景にあると指摘している。ちなみに、Kirin960は同社傘下でIC設計の中国Hisilicon社(海思)が開発し、ファウンドリー世界最大手の台湾TSMC社(台積電)に16nmプロセスで製造を委託したものである。

 一連の騒動を受けHuawei社は同社の公式ブログや幹部個人のブログなどで何度か見解を出しているようだ。そのうちの1つで同社のスマホ事業を管轄する華為終端は2017年4月19日の公式ブログで声明を発表。「Huawei Pシリーズは当社のグローバル旗艦シリーズであり、1000万台レベルの数量を世界で販売するに当たり、コアになる部材で単一のソリューションを採用したならば、新製品の供給は不足し、消費者にいち早く当社製品の体験を届ける保証ができなくなってしまう。そこで当社は、業界で一般的に採用されている方法、すなわち複数のソリューションで供給する手法を採っている。例えばフラッシュストレージなら、2つの主流な部材を同時に供給するというモデルを採用している。当社はHuawei P10が特定の1つのフラッシュストレージを採用すると宣伝したことはない」などとし、フラッシュストレージなどで複数の規格を使用していることを認めた。その上で、「異なるソリューションでも、総体的な性能の上ではいずれも標準に達しており、ユーザー体験の一致を実現している」などとして、スマホのトータルの性能に個体差はないと強調している。

 とはいえ、今回の炎上に至ったきっかけは、Huawei P10を実際に購入したユーザーが速度の遅さを体感したことに端を発するわけだ。たとえそれが実用に問題のないレベルだとしても、同じお金を出して、自分より5倍も10倍も速いものを使っている人が存在するとなれば、少なくともうれしいとは思わないだろう。