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 「チャイナドリーム」の実現を目指して、中国はハードウエア部品の製造能力の強化に力を入れている。この姿勢は、2011~2015年の第12次五カ年計画に続き、2016~2020年のの第13次五カ年計画でも一貫している。

 ディスプレーパネル産業に対しては、新三年計画が2014年に提案された。これは第13次五カ年計画と同様に、政策面から中国国内のパネルメーカーを支援し、第8.5世代(G8.5)を中心とする高世代液晶パネル生産ラインへの投資を強化するものである。これにより、パネルの輸入数量を減らし、さらには海外へのパネル輸出を大幅に増加させ、台湾や韓国と世界市場で競い合おうとしている。このように、中国政府の直近の計画はハッキリと見えてきた。

 その先はどうか。中国は海外への輸出だけでなく、国内のサプライチェーンや技術力の強化に力を入れる。国内に「レッドサプライチェーン」を確立し、同時に技術レベルを向上することで、世界のパネル業界における発言権の獲得を目指す。政策面からこれを後押ししていく。本稿では、中国パネル市場の変動や関連政策の解析を織り交ぜながら、レッドサプライチェーンの戦略目標と周辺諸国に及ぼす影響を分析する。