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ソニーの経営方針説明会の様子
ソニーの経営方針説明会の様子
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 「BtoC」から「BtoB」へ。リーマンショックを経た2010年前後、電機メーカーの経営者がよく口にしていました。家電など低収益で変化の激しいコンシューマー事業よりも、高収益で安定的な企業向けに活路を見出そうとする言葉です。しかし、今も多くの電機メーカーがコンシューマー事業を続けています。コンシューマー事業を止められないからではなく、必要性を積極的に認めているからのようです。6月29日にあったソニーの経営方針説明会に参加しあらためてそう感じました(関連記事)。

 「ハードウエアの役割は時代とともに変わってもお客様との接点である重要性は変わらない。ハードウエアこそが差異化と新しい成長の源泉。お客様に近いところで感性に訴える製品を世界に届けられることがソニーの強み」。説明会では社長兼CEOの平井一夫氏が、顧客に対する自らの立ち位置を示す「Last One Inch」というキーワードも挙げて、顧客との近さの重要性を強調しました。

 確かに、同社が中長期の主力事業と据える「エレクトロニクス」「エンタテインメント」「金融」の3分野の共通項は、コンシューマーとの直接のつながりです。エレクトロニクス事業とは無縁に見える金融分野も「保険外交員を通じて多くの顧客と直接つながっているビジネス」(平井氏)と位置づけられます。