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日常の99%の時間に働きかける仕組み

 私は、それが食事を写真に撮ってトレーナーに送るというルールだと思います。このルールによって、トレーニングしていない99%の時間のうち、頻繁に訪れるプライベートな食事の時間に、トレーナーが間接的に介入することになるのです。食事を抜いたり、不規則な時間に採ったり、食事内容の規則を破ったりという行為をやんわりと抑制しているのです。写真を撮ってメールで送るという日常的で心理的にも時間的にも大きな負担とならないルールで、プライベートに対して拘束力を利かせることに成功しているといえるのでしょう。

 食事だけではなく、就寝や起床、風呂やトイレといった日常活動に対してもさりげなくコントロールを利かせる仕組みがあると、もっと効果があるはずです。私は体脂肪計で体重や体脂肪率などを毎日測っていますが、睡眠や便通の状態が測定結果に強く影響していることがよくわかります。

 デジタルヘルス機器によるヘルスケアサービスもこのあたりを意識して普及を進めているように私には見えます。プライバシーにさりげなく踏み込み、日常生活の「見える化」でユーザーに気付きを与えることはできていると思います。しかし、恐らくマジョリティである意志の弱い人を継続させることに成功している例は少ないように思われ、このあたりの演出は競いどころになるのでしょう。