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IoT化の宿命に抗う提案が

 電子部品の応用分野の拡大は電子部品メーカーにとって追い風だが、IoTを切り口にする以上、「センサーパラドックス」とも言える宿命を背負い込むことになる。

 IoTの価値を決めるのは「情報」であって「部品」ではない。電子機器では、電子機能こそが機器の価値を左右する。しかし非電子機器では、機器の主な価値は依然として本来の役割を果たすための非電子機能にある。IoT化で追加すべき情報の価値を高めるのは、電子部品だけではなく、人工知能やビッグデータ解析だ。後者のプレーヤーは、非電子機器をIoT化するための電子部品に大きな価値を認めていないように見える。例えば「センサーはネジ・クギのように扱われる」(電子部品メーカー)。

 今回のCEATECでは、価値を低く抑えつけられがちなセンサーメーカーからの“逆襲”があった。

 オムロンが提案した「センシングデータ流通市場」の構想だ。センサーが生み出した情報を市場で売る、というもの。クラウドサーバー側にある特定の人工知能などとつながるのではなく、必要とする相手には誰に対しても対価と引き換えに情報を提供する。例えば高精度で密なデータを確実に提供できるセンサーの情報は高く取引される可能性がある(10月19日公開の関連記事3)。

センサーデータの流通市場のイメージ
センサーデータの流通市場のイメージ