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 日経ものづくりでは毎年1月1日に1月号が発行されます。新年号ということで我々編集スタッフも通常号以上に気合いが入ります。その意味もあり、1月号では通常号とは一味異なる特集、すなわち来るべき1年を占うような記事、あるいは弊誌から製造業への提言といった内容の記事を掲載してきています。

 ここ数年の日経ものづくりの1月号を簡単に振り返ってみましょう。2013年1月号の特集は「12人の鋼の工場長」。日本の工場を応援する目的で、強い工場の陰に必ずと言っていいほど存在している、強い工場長にスポットライトを当てました。工場長が何を考え、現場を動かし、いかに工場をつくるのか、探りました。続く2014年1月号の特集は、「7つの独創製品に見るヒットの本質」でした。製造業にとって、何を造るかが問われている中、その「解」を見つけるために、自分の業界だけで閉じるのではなく、さまざまな業種も参考にしていきましょう、という思いを込めました。2015年1月号の特集は、「世界に誇る日本の革新製品」。国内製造業が次々と革新的な製品を生み出し始めたことをきっかけにして、一連の成果の背景には何があるのか、事例分析を中心に記事を構成しました。

 そして、今回紹介するのが2016年1月号(目次はこちら)の特集「製造業 2016年の選択」です。「インダストリー4.0」をはじめとするスマート化や、ハードウエア単体からソフトウエア、サービスを一体的に提供し顧客の要求に応えるサービス化の加速など、製造業を取り巻く環境が大きく変化しつつあります。こうした状況下では、研究開発体制や工場の在り方、さらには新時代を担う人材育成に至るまで、従来の常識は通用しません。これまで当たり前とされてきたことが時代遅れとなる可能性すらあります。

 そこで、2016年1月号の特集では、2016年の製造業を占う5大テーマについて、対立もしくは相対する2つの有力な実現手段を徹底比較しました。今回取り上げた5つのテーマは、(1)「グローバル化」、(2)「次世代工場」、(3)「デジタル人材」、(4)「マス・カスタマイゼーション」、(5)「軽量化材料」です。具体的には、(1)「グローバル化」では『海外開発』vs『国内開発』、(2)の「次世代工場」では『協働ロボット』vs『完全自動化』を比較しました。続く(3)の「デジタル人材」では『ものづくり出身者』vs『IT出身者』、(4)の「マス・カスタマイゼーション」では『3Dプリンティング』vs『切削加工』、(5)の「軽量化材料」では『マグネシウム合金』vs『炭素繊維強化樹脂(CFRP)』の比較を試みました。担当したのは、吉田デスク、木崎編集委員、中山デスクの3名です。専門記者としての知見やノウハウを存分に発揮し、記事をまとめてくれました。どうぞご期待ください。