この1カ月ほど、電子機器業界では話題に事欠かなかった。米Apple社が「iPhone SE」を発売し、台湾・鴻海精密工業(通称Foxconn)がシャープへの出資を決めた。そんな中、電子機器サイトのアクセス記事ランキングで話題のニュースとは無関係でありながら、堂々と3位に入った記事が記者の目を引いた。台湾で売られている電気釜に焦点を当てている。
電気釜の記事は、中国出身で日系大手電機メーカーに勤務する技術者が連載している「食文化とハイテク」と題するコラムの最新記事だ。大阪で開催された展示会を見て驚いたのが台湾製の電気釜だったという。記事に掲載されている電気釜の写真を見ると、日本の昭和30年代の香りがするが、最新製品という。台湾では「電鍋」と呼んでいるらしい。
大小2つの釜が入れ子になっていて、水を入れた外釜を加熱して調理する。記事によると、炊く、蒸す、煮込む、温めるが可能な台湾では広く使われている家電だ。