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良いクルマを開発するために楽をする

――著書『プロフィタブル・デザイン』でも高く評価していました。

北山 モノ造り革新の柱になっている「一括企画」や「コモンアーキテクチャー」というのは、一種の標準化ではあるのですが、その目標はとにかく良いクルマを開発するということで一貫しています。ここは全くぶれていない。マツダは、良いクルマを開発するために、楽をすることと、製品の魅力を追求することを両立させているように感じます。自動車業界では他にも多くのメーカーが標準化を推進していますが、聞こえてくるのはコスト削減やリードタイム短縮の話ばかりなので、そこは明確な差を感じます。

――やはり、良いクルマを開発するには頭を使わないといけないでしょうから。

北山 良いクルマを開発するという目的そのものが、考えることを奨励する優れた仕組みとして機能しているわけです。

 だから、マツダは設計の結果として出てくる部品の共通化にはあまり固執していません。そうではなく、そこに至るまでの思想やコンセプト、考え方を共通化しようとしています。やはり、そこがバラバラだと効率が悪いわけです。だから、そこは全社で統一するけれど、クルマや部品については都度しっかり考えて、必要とあれば新しい図面を描くことも厭わない。