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富士通は中長期計画の見直しが必要

 富士通の上期営業損益は124億円の赤字。前年同期から446億円の減益となり、赤字に転落した。同社はパソコン事業と携帯電話事業の分社化を発表し、当面は100%子会社として事業を継続するとしている。しかし常識的に考えれば、半導体と同様に連結から切り離すことを視野に入れての分社化だろう。この先の進捗は交渉相手次第との見方もできる。

 既に分社化した半導体事業については、三重工場と会津若松工場それぞれに他社の資本が部分的に注入されたまま放置されている。特に、三重工場は過去に何度も売却話が浮上したが、いずれの交渉も不調に終わって現在に至る。デバイス部門は増益を達成しているが、同社にとって注力分野でないことは明らか。同部門に関する具体的な説明ははぼ皆無である。

 決算発表と同時に行われた経営方針説明会は、開示されている質疑応答の内容を見る限り、投資家が納得できる内容ではなかったようだ。中期計画の具体化策を模索中というのが実情だろう。

会社決算資料よりIHS Technology作成
会社決算資料よりIHS Technology作成
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