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 非冷却遠赤外線イメージング市場は、低画素帯ボロメーターの登場やカメラコア(Camera Core)/センサーモジュール製品の浸透に伴い、産業分野向けを中心に活況を呈している。

 2015年の市場規模は、出荷数量ベースで前年比30.2%増の56.1万台、金額ベースで同7.9%増の29.3億米ドルとなった(図1)。これが2020年にはそれぞれ183.6万台/38.5億米ドル、2025年には643.3万台/54.8億米ドルへと伸長する見込みだ。

図1●非冷却遠赤外線イメージングの市場規模
図1●非冷却遠赤外線イメージングの市場規模
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 2020年およびそれ以降に向けては、大きく3つの用途が市場伸長を牽引するだろう。足元の数量規模で中核を担う「保守保全」、自動走行を視野に入れた「自動車向けナイトビジョン/センシング」、そして立ち上がり時期は未定だが市場構造を一変する可能性を秘めた「新規市場」である。第3に挙げた新規市場の創造において、後で述べるように日本市場は“ポテンシャルの宝庫”といえる。

 以下で述べるように、この市場の製品が民生分野に活用される土壌は整った。プレーヤーにとっては、本格勝負の時が幕を開けた。