6プロジェクトで売電単価10セント切る

 申請されたプロジェクトの数は合計7つで、オアフ島、マウイ島、そしてハワイ島の3島に設置されることになる。太陽光発電所の合計連系出力は262MWで、併設される大型蓄電池の総容量は1048MWhとなる。各蓄電池もピーク時に4時間は放電できる仕様となっている。

 ここで驚くべきことは、各プロジェクトの契約価格である。7つのうち6つはkWhあたり10セントを切っており、「ハワイ州で今までも見たことのない低価格」となっている。

 AESの「クイヘァニ・ソーラープロジェクトは、同州のPUCが認定すれば、ハワイ電力工業の子会社でマウイ島をサービス管轄とするマウイ電力会社に25年の長期電力購入契約(PPA)のもと電力が供給される。その購入契約の単価はなんと7.9セント/kWhである。AESの先月稼働を開始したラワイプロジェクトに比べ、単価はすでに約29%も低くなっている。

 ちなみに、「クイヘァニ・ソーラープロジェクト」は、連系出力60MW・パネル出力90MWで、年間16万3939 MWhの電気を生み出す予定である。太陽光と蓄電池からの出力を直流で合成し、24台で合計出力2.8MWのパワーコンディショナーで交流に変換される。AESでは2020年に着工し、2021年から2022年に稼働を始める見込みという(図3)。

図3●AESのマウイ島に計画中の「太陽光+蓄電池プロジェクト」(計画図)
図3●AESのマウイ島に計画中の「太陽光+蓄電池プロジェクト」(計画図)
(出所:AES)
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 ハワイ州は米国で屋根置き太陽光発電の普及率でトップであり、さらに、輸入化石燃料への依存から脱却するために「2045年まで再エネ100%」という野心的な目標を掲げている。今後、同州の系統の信頼性を保ち、さらに多くの再エネを系統に統合するためには、蓄電池の役割がさらに重要になっていくだろう。