シャープ以降、二桁シェアの保持者はなし

 過去にトップメーカーとして最も高いシェアを持っていたのは日本のシャープだった。シャープは、かつて太陽光発電産業で輝かしい業績を残している。SPV マーケットリサーチのデータによると、シャープは2001~2007年までナンバーワンの地位を維持し、その間20%以上のシェアを持っていた。最盛期には29%に達し、1社が獲得したシェアとして最高記録になる。

 その後、ドイツ市場の急速な拡大により、ドイツと中国のメーカーが供給力を一気に増やした。2010年以降、トップ企業でもシェアは1桁台に留まるなど、競争が激しくなった。ミンツ氏は、「もはや、合併なしに2桁のシェアを得るのは難しいでしょう」と見ている。

 さらに、「中国では太陽光発電の普及が鈍化しているため、メーカーの企業体力は非常に脆弱な状態にあります。 これだけ価格が下がると、他の国、特に台湾と日本のメーカーが競争することは困難です。 現在の状況は、中国が積極的な(太陽光発電)導入を再開するか、メーカーが生き残るために 生産能力を大幅に縮小させるか、または、余剰の生産能力を吸収できる他の市場(国)が立ち上がらない限り、解決しないでしょう」と、ミンツ氏は分析する。

図3●世界No.1太陽光メーカーのシェア推移(2001~2018年)
図3●世界No.1太陽光メーカーのシェア推移(2001~2018年)
(出所:SPV Market Research)
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