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 「人工知能は人間に勝てるか」という話題を耳にすることが多くなった。先日、日経メディカルに掲載された駒村先生のコラムでも、この話題に触れていた(人工知能が人間医師に追いつけない理由)。内容をざっくり紹介すると、「診断に関しては、技術がいかに進化しても、機械がその診断に対する責任を取ることができない以上、人間医師が要らなくなることはない」という記事である。

 しかし、この記事を読んでから数日後、あるイベントを聴講したのをきっかけに、「やっぱり医療の世界も人工知能に取って代わられる日が来るかもしれない」と思うようになった。なぜ私が、駒村先生の記事と真逆の考えを持つに至ったかについて、イベントで聞いた話の内容を紹介しつつ、駄弁を弄してみたい。

 なお以下では、医療行為(特に診断)と自動車運転を比較しながら、人工知能(AI)の可能性について論じていく。もし「医療を自動車の運転なんぞと比べるとは、けしからん!」とお感じの方は、ここでお引き取りいただくことをお勧めする。また本稿は、駒村先生をはじめ、全国の“人間医師”の先生方の不興を買うことを目的とした記事ではもちろんない。近未来を妄想したバカげたSFだと思ってご笑覧いただきたい。