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「ものづくりを知る人」に有益な情報を

 それでは、デンソーは工場の領域でIoTをどのように活用していくのか。基本的な方針は、「ものづくりを知る人」に有益な情報を提供することで、一層の革新を実現することだ。

 そもそも、デンソーのものづくりの特徴として、加藤氏は設備の内製を挙げる。同社には、自動車の他にもさまざまな事業があるが、いずれの事業分野でも製品を設計・生産するだけではなく、それらを造るための設備も内製している。そこで重要な役割を果たしているのが、製品も設備も熟知している人材、すなわち「ものづくりを知る人」であり、同社にとっての「重要なアセット(資産)」(同氏)になっているという。

デンソーにおけるものづくりの考え方
デンソーにおけるものづくりの考え方
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 デンソーは以前も「1/Nライン」などに代表される革新的な成果を追求するプロジェクトに取り組んできた。それを担ってきたのが「ものづくりを知る人」に他ならない。今後は、IoT活用によって情報の「量」と「質」を高めることで、「ものづくりを知る人」がさらに有益な情報に基づいて革新活動に取り組めるようにする。それによって、生産性30%向上という壮大な目標の達成を目指すという。

工場のIoT活用における基本的な考え方
工場のIoT活用における基本的な考え方
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