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つながる工場を阻害する2つの課題

 そのうち、つながる工場のカギを握るのはレベル3だと西岡氏は指摘する。「レベル1は(つながる工場という観点では)無視して構わないだろう。レベル2も視野に入っている。逆に最上位のレベル4は、EDI(Electronic Data Interchange、電子データ交換)による商取引などの形で既に連携が進んでいる。従って、レベル3の対応を急がなければならない」(同氏)。実際、つながる工場で連携するのは同一企業内の工場/生産ライン同士、あるいは異なる企業間の工場/生産ライン同士なので、そのインターフェースとなるレベル3の対応が重要になるのである。

つながる工場の実現はレベル3の対応がカギになる
つながる工場の実現はレベル3の対応がカギになる
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 ただし、単純にシステムやツールを整備しても、つながる工場が実現するわけではない。西岡氏によれば、大きく2つの課題があるという。

 1つめは、知的財産の問題である。工場には、独自の技術やノウハウがたくさん存在している。工場がつながることに対して、「外部に漏れてしまうのではないか」「他者に知られてしまうのではないか」という懸念は根強い。

 2つめは、生産プロセスの定義の仕方や現場での言葉遣いといった“言語”の問題である。たとえ同じ言葉を使っていても、企業や工場によって意味するところが異なるということは決して珍しくない。“言語”が食い違ったままでは、どれだけネットワークでつながっていても連携するのは難しい。