どうも、開発にも更年期があるようだ。更年期とは女性特有の成熟期から老年期へと移行する前後数年間のことをいう。

 そして、更年期障害と呼ばれる症状が現れることが多く、ホルモンのバランスが崩れるために、冷えやのぼせ、めまい、動悸、頭痛、腰痛、肩こり、不眠、食欲不振など、要するに体調が悪くなるのである。

 これと同じで開発にも更年期があり、それに伴う更年期障害もある、と私は思うのである。

 それまで闊達に開発が進んでいたのに、ある時期から調子が悪くなる。そんな経験はないだろうか。開発部隊の全員が自由闊達に意見を出し合い、一丸となって進んでいた開発が、ある時期から意見が割れたり、誰かの意見にケチを付けたりする。そんな状況になったら、それが、開発における更年期なのである。

 なぜ、そのような事態になるのか、それを考えてみた。開発とは、人間の営みと同じ。そう考えると分かりやすい。

 人が成長し、ある程度の生殖的な備えができると、人間のみならず、動物は子孫を残す本能が働き、その行為をするようになる。

 人間なら、異性を愛して結婚(要するにあの事)すると、子どもができる。それと同じで、開発とは、顧客のために新しいサービスや新しい商品を生み出そうとする行為である。

 人間の場合、それは青年期にピークとなって、本能のままに行う行為は自然に活性化し、その目的のために、とにかく一生懸命に励むのである。