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新商品が開発できるのである

イラスト:ニシハラダイタロウ
イラスト:ニシハラダイタロウ
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 話を戻して、この営業マンは本当に素晴らしいと思う。普通なら嫌がるものを、むしろ、それが競争力になるといち早く察知して、面倒でもやらせてくれというのだから素晴らしい。

 ひいては、手離れを悪くすることによって、より客と近い関係になり、同業他社が気づかぬうちに、新商品が開発できるということだ。

 さあ、手離れは良くないほうがいい。かえって悪くして客と近い関係になろう。そうして、息の長い商品やサービスを開発しようではないか。

 ところで、私の手離れはどうなっているかって? ははは、来た来た。それは聞かれるに決まっている。

 実は、私には手離れという言葉はない。それはそうだ。がんじがらめに縛られて、奴隷のような扱いをされている私にとって、離れるどころか身動きさえできないような状態なのだ。

 でも、幸せなのだから、それでいいと思うのである。へへへ。

開発の鉄人”ことシステム・インテグレーション 代表取締役の多喜義彦氏は、これまでに3000件の開発テーマの支援に携わり、現在も40社以上の技術顧問などを務めている(システム・インテグレーションの詳細はこちら)。「リアル開発会議」では、多喜氏を指南役に、オープンイノベーション型の新事業開発プロジェクトを開始する(詳細はこちら)。