新商品が開発できるのである
話を戻して、この営業マンは本当に素晴らしいと思う。普通なら嫌がるものを、むしろ、それが競争力になるといち早く察知して、面倒でもやらせてくれというのだから素晴らしい。
ひいては、手離れを悪くすることによって、より客と近い関係になり、同業他社が気づかぬうちに、新商品が開発できるということだ。
さあ、手離れは良くないほうがいい。かえって悪くして客と近い関係になろう。そうして、息の長い商品やサービスを開発しようではないか。
ところで、私の手離れはどうなっているかって? ははは、来た来た。それは聞かれるに決まっている。
実は、私には手離れという言葉はない。それはそうだ。がんじがらめに縛られて、奴隷のような扱いをされている私にとって、離れるどころか身動きさえできないような状態なのだ。
でも、幸せなのだから、それでいいと思うのである。へへへ。
