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 悪たれ口をたたくと言う。悪いことや悪ぶった物言いのことで、反抗的で嫌みなこと言うことだ。しかし、時にはあえて悪たれをついて、物事の本質を伝えたり、誤解を解いたり、諭したりしている人を見ることがある。

 このような人を、私は悪たれ職人と言うのである。

 さて、人間関係というのは複雑なものだ。良かれと思って進言したのに、それが悪意と受け取られてしまい、揉めることがよくある。何気ない一言で、それまで良好だった関係が、一挙に最悪の関係になってしまうのだ。

 また、言い難いことをどうしても言わなければいけない時、その相手が上司だと厄介だ。ヘタをすると逆恨みを買うことになる。本当はその上司のためになることなのに、恨まれてしまうなんて最悪だ。

 逆に、気弱な部下も厄介だ。本人のためになると思ったのに、それがパワハラと受け取られてしまい、場合によっては訴えられることもある。

 このように、本当は良くなってほしいと考えて言うことなのに、それを、言われた方は言い掛りと受け取ってしまうことがある。

 良くなってほしいと思っても、それが素直に伝わらない場合、結果は最悪となるのだ。

 事ほど左様に、問題点や課題を指摘する時の物言いは難しく、一つ間違えば、かえって大変なことになる。だから、本当にその人のためになることを伝えるには、しっかりとした手法と技量が必要なのである。