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倍力効果と言うか相乗効果を実感

 また、二兎も三兎も追う人は、モチベーションという原動力を倍加する仕組みを持っているようだ。普通なら疲れるのだろうが、色々やることで、それぞれの倍力効果というか、一つのパワーが連鎖してパワーアップする、スーパーチャージャーを持っているようだ。

 それぞれが違うことなのに、異なることをしているうちに、それぞれの知識や見識、ノウハウといったものが刺激し合って連動する、一種のシナジー効果といった好循環が起こるのである。

 このように見てみると、日常の仕事でも同じことがいえるのではないか。日常業務の中でも、同時進行で取り組む場合、倍力効果があるのではなかろうか。

 まして、開発と言う創造的な仕事をする者にとって、複数のテーマを同時進行するのは、案外、いいのかもしれない。複数の開発を同時進行することによって、かえって開発パワーが増強されて、それぞれにいい影響が出るのである。

 このような倍力効果と言うか相乗効果、私は実感しているし、役立てているのである。

 いつも言うのだが、開発とはご縁が回るといい結果になる。欲しい技術があると不思議に目の前に現れたり、特殊な設備があればと思うと出会ったり、良いアイデアが欲しいと思うと、絶妙のタイミングで提案が出てくる。そのようなことが、日常的にクライアントの周りでグルグルと渦が巻くように連動しているのである。そして、そのパワーが連鎖しながら増強されて開発が成功するのではなかろうか。

 さあ、二兎を追うのもいいじゃないか。さらに、三兎も四兎も追うがよい。いずれのウサギも良いウサギなら、全部、追ってもいいのである。

 ところで、私のウサギはどうかって? へへへ。私はウサギ。ウサギ年だから、周りはウサギばかりなのである。(笑) 

 正直、このオチはいただけないが…。

開発の鉄人”ことシステム・インテグレーション 代表取締役の多喜義彦氏は、これまでに3000件の開発テーマの支援に携わり、現在も40社以上の技術顧問などを務めている(システム・インテグレーションの詳細はこちら)。「リアル開発会議」では、多喜氏を指南役に、オープンイノベーション型の新事業開発プロジェクトを開始する(詳細はこちら)。