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技術的優位性を保つための研究開発が望まれる

 今回の調査から、中国のターニングセンタ及びマシニングセンタ分野の研究開発は、「マシニングセンタ」の「主軸」や「送り機能」などの基礎的設備が対象となっており、「融合技術」や「知能化」といった特定の先端技術分野に特化した研究開発はいまだ中心ではないことがわかりました。一方、応用産業を意識した研究開発としては、特許出願数や政策動向(助成金の課題変遷)においても、切削対象を自動車部品/航空機に限定したものが多くなっていました。

  我が国のメーカは航空機/自動車関連分野において予想される高精度/難度の加工化に対して、特に先端技術分野である「融合技術」と「知能化」された制御システム、「加工ソフトウェア」の研究開発を強力に持続させ強い優位性を保つようにすることが望まれます。

 また、中国の工作機械分野における侵害訴訟の現状としては、絶対数こそ少ないものの、中国籍の原告による訴訟が全てであり、また実用新案を用いた訴訟の件数が特許よりも多くなっています。中国進出時にはこの訴訟リスクについて認識し、対応を取る必要があります。

(注)本調査の特許出願動向に関する図表データにおいて、2012年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれなどで全データを反映していない可能性があります。