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検証対象は、「猫とボールとカニ歩き、それに洗車」

:どうしてそのような設定にしてあるのか。それは誤動作を防ぐためです。

 クルマの下を猫が通ったり、ボールが転がっていく度にセンサーが反応して開いちゃうと危険でしょう。そんな時に例えば車内でドアに寄り掛かって寝ている人がいたら、勝手にドアが開いてドサッと横に落っこちちゃいますので(苦笑)。

F:ははは。猫が通って人がドサッと落ちる。まるでドリフのコントですね。でもそれは大いにあり得る話で(笑)。

:ハンズフリーの開閉は、輸入車では早くから採用しているのですが、あれは全てバックドアなんですね。でもバックドアなら良いんです。万一誤動作してしまっても、前提としてあそこには人が乗っていませんから。

 ところがサイドドアとなると話が違う。ドアの横には人が乗っている。これを想定したら、絶対に誤作動をさせないようにしなくてはいけません。だから今回は、ロジックをうんと綿密に組んでいきました。

オートスライドドアのクセを体全体で説明する磯部さん。
オートスライドドアのクセを体全体で説明する磯部さん。

F:なるほど。間違って開いてしまうくらいなら、反応が悪くて開かないほうがまだマシですものね。どうしてもダメなら手でボタンを押せば良いんだし。

:はい。でもやはりあんまり開かないとイライラしてくるので。そこは正しい動作で足を入れて抜くと、百発百中で開きます。なんなら今度僕がその奥様に直接指導に行きますよ。

オートスライドアの開閉には、お作法が有ったのだ。ドアが開かずイライラして居られたセレナユーザーのみなさま。「足を真っ直ぐ入れてサッと抜く」。この動作をお試しあれ。

:何しろクルマは本当に様々な状況に置かれますからね。それらを一つ一つ検証して、潰していかなければなりません。さっきの猫やボールの話もそうですが、他にも狭い駐車場でクルマの横をカニのように歩くじゃないですか、横向きにこうやって。

F:はい。狭い駐車場でのカニ歩き。よくあるシチェーションだと思います。

:車体の下に足を入れながらこうカニ歩きすると、センサーの下を通るわけですよね。それに反応してガーッとドアが開いてしまうと……。本当に狭い駐車場だと、カニ歩きの人がドアと後ろの壁の間に挟まれてしまう可能性がある。だからそうした誤動作を防ぐために、やはり横の動きには反応しないようにしている訳です。

 洗車している時もそうですよね。雑巾で拭き上げる時、左右にサッサと拭くでしょう。そこで反応してドアがガーッと開いたら……。

F:下手すると強烈なフックを喰らいますよね。相手は鉄だし、これは痛そうだ(笑)。横のドアをハンズフリーにしたのは、セレナが初めてですか?

:ウチが世界初です。本当にロジックが難しいので、なかなかこれはマネ出来ないと思います。安全性も含めて。

F:猫とボールとカニ歩き、それに洗車ですね。これは面白い。