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「そんなこと言えるわけ無いじゃん」

田村さんから、「今後は俺も(前輪のブレーキキャリパーを)後ろレイアウトにしたいとは思っている」という言葉を引き出すことに成功した。そこを突破口にして、今後GT-Rはどうなって行くのかについて伺おう。

F:今日はGT-Rの歴史を伺って、スカイラインの系譜も教えていただきました。確かに現行のGT-Rは世界屈指の紛うことなきスーパーカーだと思います。

 でも今年で10年じゃないですか。いくら水野さんの作った基本設計が素晴らしかったと言っても、いつかは陳腐化するじゃないですか。

 いつまでこのままでやるのですか。GT-Rのフルモデルチェンジはいつになるのですか。それとももうこのままで終わるのですか。様々な工夫はしてきたけれど、1代限りのクルマ、という事になるのですか。

:そんなこと言えるわけ無いじゃん。

F:いつやるか、というのはムリでも。フルモデルチェンジをやるかやらないかだけでも教えてください。

:それは先のことだから……駄目だな……。答えはノーコメント。

 通常はそういう質問に対しては、「将来の計画についてはお答えできません」というのが日産のスタンスだよ。フェルちゃんがそんな答えじゃ納得できねぇという気持ちも分かるけど。やっぱりその質問はダメ。

 なんでダメかって?だって17年型を出したばかりなんだよ。いまインタビューに答えているのは、パリパリの新車のこの子のことについてなんだよ。しばらくの間はこの子と遊んでよ(笑)

F:それはそうなんですけど。でもこの形で10年は出来ても、20年は出来ませんよね。いつかは限界が来ますよね。その先は有るのかどうかということを教えてください。

:分からないよ、それだって。俺が何か変な数字を言ったら、それが勝手に走ることだってあるんだもの。いつ頃だったかな。どこかから2020年に新しいものが出るらしいぞ……なんて話が出て、それがまことしやかに語られたことが有ったけど。

F:オリンピックイヤーで区切りも良いし、2020年に出ないんですか。確かボルトはGT-Rに乗っていましたよね。

:出ることはないだろうね。

F:2020年までには出ない?あと3年以内には出ないですか。

:ないだろうね。新型もない。だって次のクルマのアイデアは、ココに(ご自身の頭をコツコツと叩いて)有るんだもの。ココからまだ出していないんだから。GT-Rなんて、そんな簡単にできないよ。ものすごく大変なクルマなんだから。

広報:もうそれ以上はやめて下さい。何度聞いても田村は絶対に喋りませんから。

:フェルちゃんだけに話すと、コンプライアンス違反だものな(苦笑)

広報:もしここでフェルさんが聞いて書いてしまったら、田村はクビですから。

:GT-Rの次期型は、みんなが欲しい情報じゃない。自動車メディアだけでなく、多くの人が欲しい情報じゃない。フェルちゃんのことは好きだけど、だからといってあなただけに特別に話す訳にはいかないのよ。

F:それは分かりますけど……。

:ゴーンさんが言うなら話は別だよ。会社の方針として、俺はあの辺でこうしたいんだと、ゴーンさんが言うなら別。だって何年に何を出すかも知れない……なんて話を、メディアで読んで、ええっ、そうなの?と俺なんかもいつも知るぐらいの話でさ。ゴーンさんが、いきなりドーンと言うときもあるけど、それ以外はダメだよ。

F:今日はゴーンさんいないの?

広報:いま日本にいません。というか、いきなりゴーンに会いたいと言ってもそれはムリです。