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──では、そのコストパフォーマンスの最適値を見つけ出すにはどうしたらよいのでしょうか。

國井氏:実に簡単です。思いつきや気合い、直感といったものではなく、道具を使って分析することです。そして、低コスト設計のための道具(ツール)として実績があるものは7つあります。それは、[1]VE、[2]品質機能展開(QFD)、[3]品質工学、[4]TRIZ、[5]標準化、[6]モンテカルロ法、そして[7]コストバランス法です。各ツールの詳細な説明は本講座に譲りますが、このうちIT化の進展で生まれた比較的新しいツールが[6]モンテカルロ法と[7]コストバランス法です。

 ところが、モンテカルロ法にはスーパーコンピューターが必要となります。部品点数が10万~100万点もある造船や航空機など大規模で高額な製品に向きます。これに対し、コストバランス法は簡単な数学でできるほどシンプルでありながら即効性がある上に、企業規模によらず有効な手法です。この方法を使えば、コストパフォーマンスの最適値を「見える化」できます。韓国のあるメーカーは2年計画でこのコストバランス法を実施しました。結果、競合製品からシェアを奪ったと、設計コンサルタントの私は自負しています。競合企業に勝つための競合機分析を、コストバランス法を応用して徹底分析しました。