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言葉としては知っているけれど


接合に詳しい技術者が少ないということでしょうか。

岡本氏:技術者に聞いてみると、「いろいろな接合技術があることは知っているけれど、忙しくて使いこなせるほどの知識はない」「他の接合技術を使った経験がないから、どう使えばよいのか分からない。だから、これまでの経験があるものをそのまま使ってしまう」という声が多い。こうした状況から脱する手助けができればと考えています。


 以前、この講座の受講生でこういう人がいました。「これまでは電子部品に接着剤を使っていましたが、今回講義を受けてレーザーを使ってみようと思いました。そのための設備も購入したい」と。接合に関する発想のこうした幅広さにつながれば幸いです。

接合技術に関して学ぶ機会が少ないのでしょうか。

岡本氏:接合の重要性は、機械系の技術者なら分かっていると思います。ただし、多くはいわゆる「言葉」として知っているだけ。実際に使いこなすには、乗り越えるべきハードルがあります。

 例えば、自動車のボディーの接合方法としてよく知られるスポット溶接は、抵抗溶接に分類されます。この抵抗溶接の中には、スポット溶接以外にも、プロジェクション溶接やシーム溶接などいろいろあるのです。この中で、どの溶接を選択するのか、その場合にどのような問題が起きることが考えられるのかといったことは、各溶接で違ってきます。これらを理解していないと、実用化に向かって一歩踏み出すことができません。

 従って、この講座では、各接合技術のメカニズムを説明しつつ、特徴と留意点についても解説します。各接合技術がどのような場面に向くか、そして、その際の注意点は何かについて実践的に学ぶことができます。