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「ガラケー」と同じ道を歩む?

──既定路線であるレベル4に乗り遅れてしまうとどうなるのでしょうか。

加藤氏:それはつまり、人間が運転しなければならないクルマしか造れないということです。そうした中で、他社は人間が運転しなくてもよいクルマを販売してくるのです。さあ、どうなるでしょうか?

 携帯電話の例を出すと分かりやすいと思います。今、「ガラケー(ガラパゴス携帯電話)」と呼ばれる従来型の携帯電話機を使う人は少なくなっています。ご存じの通り、ガラケーはインターネットにはつながりにくいし、ヒューマンインターフェースも脆弱です。完全自動運転機能が付いたクルマと、そうではないクルマでも、将来的にはそれくらいのシェアの差が生じる可能性があります。

──スマホを造れるメーカーとガラケーしか造れないメーカーほどの差が生じるということですか。

加藤氏:その通りです。この例えは、完全自動運転のインパクトを表現する際によく使われる事例です。スマートフォンのメーカーは限られており、多くの企業が携帯電話事業から撤退しました。同様に、将来は完全自動運転に対応したクルマを造れなければ、市場から脱落する可能性があります。

──人間が運転しなければならない、つまり自動運転に対応していないクルマは、将来的になくなるというイメージでしょうか。

加藤氏:恐らく、そうなるでしょう。ガラケーの機能はほぼスマートフォンに入っている。これと同様に、自動運転の機能が付いたクルマは、既存のクルマの機能が入ることなる。すなわち、もしも人間が運転したいのであれば、自動運転機能が付いたクルマを運転することができるのです。

 にもかかわらず、わざわざ自動運転機能が付いていないクルマを買う理由は、よほど価格が安いなど特別な理由が必要でしょう。