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エンジンはなくなる?

──エンジンと言えば、トヨタ自動車が2015年に行った発表が世間に大きなインパクトを与えました。「2050年にはエンジン車の新車販売をほぼゼロにする」という発表です。多くの部品メーカーや材料メーカーが心配しています。ずばり、エンジンはなくなるのですか。

加藤氏:エンジンがゼロになることはありません。トヨタ自動車の発表は、コンベンショナル(伝統的)なエンジン車、すなわち、エンジンを積んだだけの現行と同じタイプのガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車(純粋なエンジン車)が大幅に減るという意味です。エンジンが消滅するわけではないと思います。

 ハイブリッド車(HEV)もプラグインハイブリッド車(PHEV)も天然ガス車もエンジンが載っています。そのため、実は「エンジン搭載車」の比率は2050年の時点で55%程度もあるという統計があります。加えて、エンジン車には価格が安いという魅力がありますから、新興国などでは根強い需要があることでしょう。

 どのタイプのクルマが主流になるかは、各地域のいろいろな事情によって変わってきます。