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業務の必要に応じて学ぶ

──トヨタグループでは品質手法をどのように学ぶのでしょうか。

皆川氏:まず、仕組みの基本となる(仕組みづくりの)品質手法を学び、続いて人づくりに関する品質手法、ものづくりに関わる品質手法と順番に学んでいきます。

 入社した設計者の多くは、構想図を詳細設計に落とす水準から始めます。ここで、業務に必要となる品質手法を学んでいきます。仕事に合わせて必須の品質手法を学んでいくことがポイントです。今抱えている仕事に応用しなければならないため、真剣に学ばざるを得ません。すぐに実践に生かせるので、習得しやすいという利点もあります。その後も階層別に、よりレベルの高い品質手法を、求められる仕事に応じて学んでいきます。

 こうした「実践のための品質手法」を学ぶ点が、トヨタグループの特徴です。

──業務の必要に迫られて、実践的に習得していく。だから、身に付くというわけですね。

皆川氏:その通りです。トヨタグループの特徴はもう1つあります。それは、全員が品質手法を学び、全体の水準を底上げすることです。他社でよくあるのが、一部の優秀な社員だけが品質手法を習得して高い水準に達している一方で、それ以外の多くの社員は学ばずに合格水準を下回っているというケースです。トヨタグループはそうではありません。優秀か否かにかかわらず、全員が合格水準を超えるように教育します。