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──そうですね…。クルマだとしたら、とりあえず試作車を100台ほど作って試験場を走らせてデータを取ります。そして、それを基に改善を加えていきます。

皆川氏:お話になりませんね。まず、試験場では市場環境とは異なります。ドライバーも違います。その100台というのは同じ時期に造ったものですか? だとすれば、ランダムに造ったものでなければダメです。また、信頼性試験にかけるクルマをどのように回収するのでしょうか。壊れたクルマだけ? 壊れる前のクルマを回収しなければ意味がありません。

 信頼性試験には次のようなステップが必要です。まず、「市場ストレス調査」。市場でその製品にどれくらいのストレスがかかっているかを調べます。これは国によって全く異なりますし、人(顧客)によっても違います。続いて、「良品回収調査」。製品を壊れる前に回収し、どれくらい劣化しているかを調べます。次に「実車環境調査」。環境とストレスの関係を調べます。これらの3つから、仮の条件を決めます。そして、その条件で本当に不具合が再現できるのかを調べ、再現できればようやく試験条件が決まるのです。