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コスト削減にも使える

──QAネットワークを使えば、品質保証項目が目標ランクに達しているか否かが簡単に評価できそうです。目標ランクに達していない品質保証項目を見つけ出し、それらを引き上げるためにQAネットワークを使えばよいのですね。

皆川氏:QAネットワークの使い方はそれだけではありません。実は、過剰品質を防ぎ、コストを削減するためにもQAネットワークは使えます。例えば、ある品質保証項目はCランクで十分なのにAランクになっていたとしたら、それは過剰品質であり、余計なコストを掛けているということになります。従って、適切な水準であるCランクまで下げ、コストを下げるのです。ポカヨケを外したり検査を緩めたりしてコストを減らします。

 品質保証項目の目標レベルを下げると言うと、多くの日本メーカーは躊躇すると思います。品質に関することなので、「本当に下げて大丈夫なのか?」と聞かれると二の足を踏んでしまうメーカーが多いのではないでしょうか。しかし、このQAネットワークを使えば、自信を持って「大丈夫です」と答えることが可能です。

──日本企業の中で、QAネットワークはどれくらい普及しているのでしょうか。

皆川氏:トヨタグループ以外はあまり使っていないのではないでしょうか。本も出版されていますが、これまで企業の指導などの機会で私が聞いた限りでは「知らない」という人がほとんどです。

 QAネットワークを使わないと、いわゆる「もぐらたたき手法」になってしまいます。工程を造って不具合が出たら、その工程を改善する。また出たら、そこを改善する。こうしてなんとかやり繰りしていく。

 これでは、たまたま出た不良をたたいているだけで、発生原因も流出原因も分かっていません。従って、コストがものすごく高くなるか、穴だらけの不良対策になってしまいます。