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──【トラブル事例 3】
 金型で成形した樹脂製部品を「皿ねじ」を使って他の部品に締結した。数日後、皿ねじの頭に接している樹脂製部品の周辺にクラック(亀裂)が発生してしまった。
 このトラブルの原因として考えられるものは何か。また、トラブルを防ぐためにどのような解決策を採ったらよいか。



原因:原因は、ケミカルストレスクラックである。ケミカルストレスクラックとは、応力と薬液の両方が作用して発生するクラックのこと。皿ねじの頭部形状によってかかる応力と、金型から樹脂製部品を取り出しやすくするための離型剤が樹脂内部に浸透したことで、樹脂製部品にクラックが生じた。

解決策:樹脂製部品を成形後、ベーキング処理を施して残留応力を低減する。加えて、テーパー状のねじ頭を持つ皿ねじを、樹脂製部品に平らな部分が接する「なべ小ねじ」に変更する。さらに、樹脂製部品から離型剤を確実に除去する処理を施す。