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ハンマー:ヘッドを極小化し重心を外へ

 ハンマー投げ(hammer throw)は、もともとはアイルランドが発祥のスポーツで、金槌に鎖を付けて投げていたのが始まりといわれています。

 ハンマーは、砲丸とワイヤー、ハンドル(グリップ)の3つの部分から構成されています。ワイヤーの長さは、例えば男子用は1.175~1.215メートルと規定されており、ハンマー全体の重さは砲丸投げの砲丸と同じ7.26kg(16ポンド)以上(女子用は4kg・8.82ポンド以上)となっています。

 直径2.135m(7フィート)のサークル内から、体を3回転か4回転させて前方にハンマーを投げ、その到達点までの距離を競います。34.92度の角度をなす扇形のラインの内側に落下したものが有効試技となり、記録が同じだった場合には、2番目以降の記録で順位が決まります。試技回数や試技順は走幅跳びや他の投てき種目と共通で、全ての選手に3回の試技機会が与えられます。3回目までの試技で上位8位までに入った選手には、さらに3回の試技が許され、4回目以降は試技順が変更になります。

 ベルリン、テグ、モスクワの3世界陸上大会の男子ハンマー投げで、のべ9人のメダリスト全てが、ニシ・スポーツ製「船橋モデル」のハンマーを選んでメダルを獲得しました。その特徴と製造方法を紹介します。

 ハンマー投げの飛距離で重要なのは、「遠心力」です。回転中アスリートの手から、ハンマーの重心の位置が遠ければ遠いほど、遠心力が大きく働き、飛距離が伸びます。そこでニシ・スポーツの場合は、規則の範囲内で可能な限り重心を外側に配置するよう、工夫したそうです。