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――今回、特に力点を置いて説明するポイントは。

 これまで、当社では数多くのノイズ関連のトラブル案件に対応してきました。その中で、ノイズ対策に苦慮されている数多くのエンジニアの方とお話をさせていただく機会も得ました。それらの経験を生かし、実務に直結した分かりやすい説明を心掛けます。

 本セミナーの受講者に役立てていただけるように、お話しできる範囲で、実際のノイズ対策で培った経験を交えながら解説します。実際の経験に基づく講義から基礎知識を習得していただければ、より価値のあるものになると思います。難解な数式はできるだけ使わず、直観的に理解できるように工夫するとともに、付随した解析結果を数多く紹介します。

 また、システム全体の解析のためには、自社で作成した解析モデルだけではなく、他社が開発設計した部品を含めることが必要となります。その際の解析精度を決めるキーとなる解析モデル(IBISモデルやSパラメーターモデル)に関して、ブラックボックスとして捉えるのではなく、その中身を理解できる知識を身に付けることで、解析の信頼性向上につなげることができます。今回は、そのための基礎知識も伝えたいと考えています。

――今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 本セミナーの想定しているターゲットは、システム設計者、回路設計者、アートワーク設計者の方々です。これらの方々に対して、現状のノイズのトラブルを打開するためのヒントを提供し、これまで行ってきた対策が今後も適用可能なのか、どのような技術的な裏付けがあるのかなどを理解していただき、自分で考えるための基礎知識を提供したいと考えています。

 SI/PI/EMCの分野は技術的には難解で分かりにくい分野ではありますが、これまでのコンサルティング経験を生かした分かりやすい説明を心掛けておりますので、新人エンジニアの方や営業職の方などエレクトロニクスに関わりのある幅広い方にご参加いただきたいと思います。

――今年は、「車載機器のノイズ対策/EMC設計 マスターシリーズ」として、全3回のセミナーを企画しました。本シリーズを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 通常は別々に開催されるSI/PI/EMCを統合した形で体系的に学べることと、これに合わせてすぐに現場で役立つ実践的なスキルを見つけられることが、本シリーズ特徴です。全3回シリーズの第1回ではSIに特化したスキルの習得をメインに行っていきます。

 それぞれのカテゴリーに関して、習得できるスキルの一例を紹介します。

  • 信号波形と周波数分布の考え方:伝送速度と求められるモデリング精度
  • 伝送線路基礎理論と特性インピーダンスについて
  • 信号安定動作に不可欠なリターン電流経路とその対策
  • スター配線、トーナメント方式、フライ・バイ方式などの主要トポロジーや基本の終端方式を例に、反射のメカニズムとその対策について
  • 電気特性が大きく異なる表面配線と内層配線の違いと注意点
  • コモンモードとディファレンシャルモード
  • 遠端、近端クロストークの発生メカニズムとその対策方法
  • GHzを超えた信号伝送で考慮すべき信号の減衰効果とその対策方法
  • 高周波の減衰成分を補正するためのイコライザー技術
  • 高速インターフェースでの波形品質評価で重要なジッターとその分類
  • 波形ひずみの原因を特定するための解析手法
    • TDR解析手法による基板間の不連続対策
    • Sパラメーター解析による反射、減衰、クロストークの発生周波数対策
  • 各種インターフェースの知識や設計のポイント
    • カメラ伝送で用いられるMIPI規格
    • 高速処理に不可欠なDDRインターフェース
  • IBISモデルやSパラメーターrなどの主要な解析モデルに関する知識や品質確認のためのポイント