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農業・水産業、食物の安心安全や健康産業の分野で、プラズマ技術が注目を集めている。植物や魚類の成長、食物の滅菌・殺菌への応用の可能性が開けてきたからである。日経BP社は「食糧難を救う! プラズマ技術が農業・水産業を変える」と題したセミナーを、技術者塾として2016年4月21日に開催する(詳細はこちら)。本講座で講師を務める名古屋大学 未来社会創造機構 教授の堀勝氏に、プラズマ技術を農業に応用する際のポイントなどについて聞いた。(聞き手は、日経BP社 電子・機械局 教育事業部)

――農業分野へのプラズマ技術の応用が注目を集めています。

堀勝氏(名古屋大学 未来社会創造機構 教授)
堀勝氏(名古屋大学 未来社会創造機構 教授)

 低温プラズマの農業応用は、多くの研究者が参画を始め、世界の潮流として爆発的な広がりをみせています。多くの研究者がそれぞれのプラズマ装置を使いながら、様々な応用を開拓しています。2~3年後に、プラズマ農業が新たなビジネスを生むことは確実です。

 特に、植物の高速成長は、これまでの農業の手法を革新するだけにとどまらないでしょう。プラズマと水のみで実現できる害虫などの滅菌・殺菌は、農薬フリーの安全安心の農業を実現することが可能です。プラズマが農業にイノベーションを起こすことが期待できます。

――プラズマの農業応用をビジネスにする上で重要なことは。

 今後のプラズマ農業応用を推進するためには、系統的に現象を整理して、共通の理解を支えるプラズマの基礎事項を理解することが必要不可欠です。基礎事項の把握なしに、経験と勘で始める施行は、ビジネスにつながることはないと考えています。

――農業用の低温大気圧プラズマに関する知識の習得と理解を進める上でのキーポイントを教えてください。

 低温大気圧プラズマの発生原理や多様なプラズマ装置の特性の違いを系統的に理解することで、個々の応用に最も適したプラズマ装置を原理から把握することができます。特に、プラズマの装置だけでなく、プラズマ計測方法を同時に習得することが重要です。これにより、試行錯誤的なアプローチではなく、科学に基づいたアクションを起こすことで、迅速に所望の目的を果たすことが可能になります。