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スマートフォンやウエアラブル機器など多種多様な電子機器を分解してきた、分解調査のスペシャリストであるフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの柏尾南壮氏。同氏が講演する2016年5月31日開催の技術者塾「最新型iPhoneを目の前で分解、リバースエンジニアリング入門」(詳細はこちら)では、最新型iPhoneを実際に分解しながら、“分解調査のノウハウ”のすべてを公開する。同氏に、これまでの分解講座との違いや、分解調査で陥りがちな注意点などについて聞いた。(聞き手は、日経BP社 電子・機械局 教育事業部)

――これまでの「分解講座」との違いは。

フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ ディレクターの柏尾南壮氏
フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ ディレクターの柏尾南壮氏

 分解調査結果の解説に加え、端末が分解されてバラバラになっていくまでの全過程を公開します。ライブカメラでスクリーンに投影される分解の過程をご覧いただくことにより、分解の手法、必要な機材、気を付けるべきことなど、ハードウエア調査全般に有用な情報を提供いたします。きれいに分解する上で高価な機器が必ずしも必要ではないことに、きっと驚かれると思います。

 今回は2016年3月発売の「iPhone SE」を見本に、セミナーで分解手順を紹介する予定です。分解には、端末が稼働した状態で中身を開ける「活造り」状態での調査が必要な場合があります。どこからが不可逆的な分解手順なのか、ヒントになると思います。また、各部品の存在に加え、どのように設置されているのか、組立工程を逆にさかのぼってご覧いただきます。分解後は、部品の機能をどのように特定しているのか、どのような手順でレポートを作成しているのかを説明します。

――分解、レポート作成、原価計算で陥りがちな注意点を教えてください。

 調査はどこかで「あきらめポイント」を作らない限り、延々とその作業が続いてしまいます。レポート作成においては、複数の調査結果を相互に参照したり比較・分析したりすることが意外に難しい。ニーズによって調査ポイントが異なるため、網羅範囲が異なるからです。原価計算においては、多くの場合、原価情報の確度が部品ごとに違うため、原価計算書の信頼性を客観的に評価することが難しい傾向があります。