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車載、医療、環境/インフラ、農業/畜産など、アナログ回路の新たな応用先が広がっている。その結果、学生時代に電気工学を学んでいないが、アナログ技術を学ぶ必要が生じた技術者が増えている。そこで、日経BP社は「1日でマスター、実践的アナログ回路設計」と題したセミナーを、技術者塾として2016年8月30日に開催する(詳細はこちら)。本講座で講師を務める中谷隆之氏(群馬大学 理工学部 非常勤講師)に、新たにアナログ回路設計を学ぶ技術者や、プロのアナログ技術者を目指す人にとって重要だと考えることを聞いた。(聞き手は、日経BP社 電子・機械局 教育事業部)

――アナログ回路の市場が広がっています。

 従来の家電やIT機器以外に、パワーエレクトロニクスやIoT関連で、車載、医療、環境/インフラ、農業/畜産など、幅広く市場が拡大しています。特に、電動車両(HV/PHV/EV)用のモーター制御や各種インバーター制御など、パワーエレクトロニクス関連の市場が力強く伸びています。

 IoT関連では、特に医療やヘルスケア関連のセンサーや、IoTデバイス技術の発表が目につきます。また、ニッチ市場向けで、アナログで付加価値を創出しようとする動きが活発化してきているように感じます。例えば、ハイレゾ機器の躍進、パナソニックに見られるハイエンドのアナログ・レコード・プレーヤーの復活、高級オーディオ機器分野の強化です。コルグとノリタケ伊勢電子による蛍光表示管技術を用いた楽器用真空管「Nutube」の新規開発も興味深いです。

――アナログ回路設計の、この1年の技術動向、技術トピックスをご紹介ください。

 パワーエレクトロニクス関連ではSiCやGaN技術による効率化の他、1%の変換効率を高めるための地道なアナログ回路技術開発が行われていると感じています。一方、IoT関連では、超低消費電力化のための回路技術への要求がますます高まっています。例えば、1年以上の電池寿命の実現や、エネルギーハーベスト化電源駆動で動作可能な回路技術の開発です。

――アナログ回路を設計する技術者にとって、今後のニーズに対応するために必要なことは。

 パワー制御での効率化や超消費電力化要求に対しては、アナログ技術の原理、原則や基礎の理解と、経験の積み重ねが重要ですね。アナログ技術には普遍性があるので、「温故知新」で古い技術を紐解き、アレンジできないかを考えてみるのが良いと思います。

 また、アナログ技術者もデジタル信号処理の基礎を理解することは重要です。求める仕様を満たすため、「どこまでアナログでやり、どこからをデジタル信号処理にさせれば最適か」を、アナログ技術者も考えなければならない時代だと思います。

――前回のセミナー(2015年10月開催)にはなかった、新たに加わる内容があれば、ご紹介ください。

 昨年の基礎編の内容をベースとして、今回は、アナログ回路設計における実際の経験に基づいたノウハウ的な内容を充実させて話したいと考えています。

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