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──TRIZを学ぶ上でのキーポイントを教えてください。

前古氏:TRIZは膨大な特許情報を分析した上で理論として体系化しているため、理論を全て学ぼうとすると膨大な時間がかかってしまいます。実務に携わっていて日々多忙な技術者がTRIZの理論をくまなく学ぶのはかなり大変です。消化不良になるためか、残念なことに「知ってはいるが、使えない」人たちが生まれてしまいます。

 そこで私たちは、理論の中から代表的なものを抜粋して学ぶことでTRIZの考え方を理解してもらい、技術者が活用しやすいようにしています。ここにあまり多くの時間を割かないことがポイントです。

 この後は、即、実践テーマの解決に入ることを勧めます。このテーマ解決プロジェクトは1チーム当たり4~8人で実践していきます。ここではTRIZを実践できる人材がチームメンバーをファシリテート(かじ取り)していく方法を採ります。こうして実践して成果が上がると、次はもっとTRIZについて知りたい、使いこなせるようになりたい、と思うようになっていきます。こうしたステップで、成果を体感しながら積極的に楽しくTRIZを身につけていく。これがTRIZを習得する最も良い手段だと私たちは思っています。

──技術者塾の講座では、どのようなポイントに力点を置いて説明されるご予定ですか?

前古氏:とにかく、「分かりやすさ」を心掛けます。というのも、TRIZを覚えようと試してみたものの、理論の習得の部分でつまずいてTRIZの導入に失敗したという人が1998年頃から2003年頃にかけてたくさん出たからです。そこで、TRIZをどのように使えばうまく使いこなせるのかを理解しやすくするために、講座では実際に成功した企業の製品事例を数多く紹介していきます。

 TRIZは方法論を「知っている」段階で留まっている人が多く、実にもったいない。TRIZは「使える」ようになれば、きちんと成果が出て仕事が楽しくなるということを説明したいと思います。

 さらに、「TRIZを活用した革新的思考プロセス」が日本式のポイントであること、品質機能展開(QFD)やタグチメソッドなど他の問題解決法などとうまく組み合わせることで、TRIZの威力が一段と増し、新製品開発に効果を発揮することも解説します。

──想定する受講者はどのような方ですか。また、受講することでどのようなスキルを得られますか。

前古氏:研究開発や製品開発、技術開発、設計、生産技術に携わっていて、優れたアイデアを発想する必要がある技術者や研究者はもちろん、TRIZの効果を知りたい、社内に導入したいと考える管理者層や経営層にも受講していただきたいと思います。

 TRIZの代表的な理論である「40の発明原理」を講座で理解し、それを基に簡単な問題に対してアイデアを発想するというツールの使い方は翌日からできるはずです。しかし、それ以上に大切なことは、「できない」とか「無理だ」とかいった、難題と言われる技術問題に関して抱いてきたこれまでの固定観念を払拭すること。技術者としてこれまで培ってきた知識や経験、勘といった強みに、TRIZという道具が加わることで、技術者としての実力はさらに高まることでしょう。TRIZの活用は、企業に利益と活力をもたらすのです。