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 新型のiPhone、Apple Watchが発表され、大きな注目を集めている。新型iPhoneは、無線充電や有機ELなど話題の新技術を搭載。新型Apple Watchは、初めての移動体通信対応モデルが発売された。“分解スペシャリスト”の柏尾南壮氏(フォーマルハウト テクノ ソリューションズ ダイレクター)が、新型iPhone、Apple Watchの分解・調査の結果を、日経BP社の技術者塾で講演する(2017年11月30日開催、詳細はこちら)。新型iPhone、Apple Watchの見どころや、セミナーのポイントについて、柏尾氏に聞いた。(聞き手は、田中直樹)

――新型iPhone、新型Apple Watchの内部の見どころは。

 新型iPhoneの見どころは2つあります。1つは、全機種共通で無線充電に対応した点。もう1つは、機種限定ですが有機ELパネルを採用した点です。それぞれに関係する工夫と注目できる新技術は多くあります。無線充電を可能にするために施された改造と、それに関連する費用は興味深いです。有機ELパネルでは、四角形ではなく上辺の一部を切り欠き形状にしたことで、筆舌に尽くしがたい苦労があったようです。

 Apple Watch Series 3では、米Apple社として初めての移動体通信対応モデルが発売されました。親機のSIMカードの情報をApple Watchにコピーできる機構が、世界で初めて登場したことになります。非常に応用性の高い技術と言われており、注目が高まっています。セミナーでは、これらの注目ポイントを中心に、関係する技術や難しさなどについて紹介する予定です。

 高級機種路線を行くApple社ですが、必ずしも最新鋭の技術を最初に使っているわけではありません。Apple製品の調査結果を基に、同社の製品に関する考え方、新技術を導入する際のポリシーなどを理解できます。Apple社が得意とする小型化と高集積化を実現するための部品選定や材料選定は、中長期のスマートフォンの将来像を示す指標となります。Apple製品への理解を深めることは、バランスの取れた最先端技術への理解を深めることでもあります。

 歴代の機種との比較によって明らかになる情報、機体を分解することで明らかになる情報、今後の機体の進化に関する情報は、重要なポイントです。また、Apple製品における日本のものづくり企業の高い存在感を再確認することも重要です。

――今回、特に力点を置いて説明するポイントは。

 4つあります。以下に、箇条書きで示します。

(1)新規搭載製品:
分解において最も重要なポイントです。

(2)グレードアップした製品:
Appleという会社がどんなスピードで進化しているかを知る重要な指標です。

(3)推定原価情報:
Apple社が製品のどのような個所に軸足を置いているかを理解できるポイントです。

(4)次世代機種情報: さまざまなタイムスパンでの変化を論じます。インタビューに基づく情報ですので推測が多く含まれますが、今後の端末の変化を予測する上でお役に立てれば幸いです。

――今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 講師は純粋な文系であり、電子部品技術者出身ではありません。「スマホとはそもそも何か? 通信機器の基本構造は?」など、この分野での経験をお持ちでない方に分かりやすく論じることを目的としています。技術的な知識は不要です。また随時、質疑応答の時間を設けますので、どんなことでもお気軽にお尋ねいただければ幸いです。また、当日は解体された実物を展示します。ご自由に手に取って写真撮影などをしていただけます。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 通信機の基礎と、通信機向け電子部品の基礎を学ぶことができます。市場情報、参入企業、主要技術、次世代技術、部品の平均単価などを一通り網羅します。また、「異業種交流会」のごとく、電子部品メーカー、材料メーカー、移動体通信事業会社、商社、公共機関、金融機関など、幅広い企業・団体から多様な受講者が集まります。名刺をたくさん持参いただき、受講者の皆様の間でも名刺交換などを通して横のつながりを構築していただければと思います。