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無線を利用する機器が増え、やり取りする情報量も増えることで、扱う周波数がどんどん高くなっていく。そこで必要になるのが高周波技術である。この高周波・マイクロ波技術の基礎と応用を学べる講座を、日経BP社は技術者塾として2015年11月19日に開催する(詳細はこちら)。本講座で講師を務める産業技術総合研究所 電子光技術研究部門 招聘研究員の松浦裕之氏氏に、講座の狙いや効果、高周波・マイクロ波技術を学ぶ際のポイントなどについて聞いた。(聞き手は、日経BP社 電子・機械局 教育事業部)

――高周波・マイクロ波に明るい技術者が、今後ますます必要になると聞きます。その理由は。

産業技術総合研究所 電子光技術研究部門 招聘研究員の松浦裕之氏
産業技術総合研究所 電子光技術研究部門 招聘研究員の松浦裕之氏

 無線という「紐なし」であることは大変便利で、大きな価値があります。そこで、高周波を利用する機器はどんどん増えています。また、機器が増えたり、やり取りする情報量が増えるにつれ、周波数はどんどん高くなっていきます。そこで、高周波、さらにマイクロ波の技術が必要となります。

 CPUのクロック速度は、とうにGHzに達しています。高速ロジック回路を、限界性能を追って動かす上でも、高周波、さらにマイクロ波的なセンスや知識が必要となっています。例えば、反射によるロジック波形の乱れを解消したり、スキューが生じないように等長配線にして信号遅れを同じにしたりするなどの基本事項が求められています。

――基礎から理解することが、なぜ重要なのですか。

 コンピューターを使った設計ツールはたくさんあります。また、Web上にもちょっとした計算ツールが多数見受けられます。それらに数字を入れれば何らかの結果が得られ、仕事は進んだように見えます。

 しかし、基礎が分かっていないと、前提としている条件を無視していたり、ゴールの設定が間違っていたり、得た結果の利用法が適切でなかったりします。また、トラブル発生時にも、対応が場当たり的になってしまうかもしれません。難しい数式の理解はまずは不要ですが、基本概念の理解は重要です。