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スイッチング電源を上手に作るには、押さえるべきポイントがある。スイッチング電源の仕事に従事して間もない技術者、部品技術者、そして経験豊富なスイッチング電源技術者にとっても役立つ、スイッチング電源の上手な作り方について学べる講座を、日経BP社は技術者塾として2015年12月7日に開催する(詳細はこちら)。本講座で講師を務める大分大学 工学部 電気電子工学科 助教の西嶋仁浩氏に、講座の狙いや効果、スイッチング電源をうまく作るためのポイントなどについて聞いた。(聞き手は、日経BP社 電子・機械局 教育事業部)

――スイッチング電源に関する知識や理解は、今後ますます必要とされるようになると聞きます。その理由は。

大分大学 工学部 電気電子工学科 助教の西嶋仁浩氏
大分大学 工学部 電気電子工学科 助教の西嶋仁浩氏

 健康志向の高まりからタニタ食堂が話題となっていますが、スイッチング電源分野においては環境志向の高まりから、ハイブリッドカーや電気自動車などの低燃費車、太陽光発電システムなど、新たな市場へ用途が広がり始めています。一方、素材となる電子部品においては、GaNデバイスのように、高速にスイッチングできる半導体部品が登場し、成熟分野と言われていたスイッチング電源に新たな課題が突きつけられています。

――スイッチング電源について基礎から理解することで、どのような効果があるのでしょうか。

 唐突ですが、石焼き芋が甘いのはなぜだかご存知でしょうか? さつまいもにはデンプンを糖に分解する酵素が含まれていて、この酵素が活発に働く60℃くらいでじっくりと焼くから甘くなるそうです。だから、電子レンジで温めただけでは甘くなりません。このように、料理を作るにしても、食材の選び方、火加減や味付けなど、ちょっとしたコツをつかむだけでグッと美味しい料理に仕上がります。

 同じように、スイッチング電源も、その回路方式や使用する部品の特徴をしっかり把握するだけで、全く違うものに仕上げることができます。私自身、三ツ星シェフのように料理が作れるわけでもありませんし、スイッチング電源についてもいまだに分からないことがたくさんあります。だからこそ、基礎に立ち返ることの必要性を痛感しています。