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――前回のセミナー(2015年12月開催)にはなかった、新たに加わる内容があれば、教えてください。

 磁気部品の鉄損と銅損はどのようなバランスで設計するのが最適なのでしょうか? 一般的には1対1で設計されている場合が多いようですが、これは正確ではなく、最適値はコア材や動作周波数によって異なります。今回のセミナーでは、回路部品の寄生成分の影響や損失について、前回よりも少し詳しく説明したいと考えています。

 また、自動車用電源の技術動向の中に、各社が取り組まれている実装や放熱に関する工夫も少し加えています.

 さらに、「FINsixのΦ2コンバーター」や「i-ELOOP用DC-DCコンバータ-」を分解調査した結果についても紹介できればと思っています。

――今回、特に力点を置いて説明するポイントは。

 このセミナーでは、スイッチング電源の高効率・小型化技術を理解するための準備として、まずは、スイッチング電源に利用されているMOSFET、ダイオード、インダクター、トランスなどの理想的ではない振る舞いや得意・不得意領域を解説し、各部品から生じる電力損失について解析式を用いて明らかにします。

 続いて、スイッチング電源を高効率化、小型化を実現するための様々な手法を解説していきます。スイッチング損失を低減するためのソフトスイッチング技術(ZVS、ZCSスイッチング)を説明した後、大分大学において研究している新しいスイッチング電源の小型・高効率化技術についても10種類ほど紹介いたします。

 また、このセミナーの合間には、「i-ELOOP」「S-エネチャージ」「48Vマイルドハイブリッドシステム」の仕組みや、現在、注目を集めている超小型の電源やGaNデバイスを使った電源の仕組みについても、部品の理想的ではない振る舞いやソフトスイッチング技術を踏まえながら解説してみたいと思っています。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 回路素子の理想的ではない振る舞いと電力損失の関係を明確に理解できます。また、高効率化・小型化のための様々な回路アプローチを学べます。加えて、スイッチング電源やその応用先のトレンドも知ることができます。

――今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 このセミナーでは、基礎から応用まで順を追って解説していきますので、スイッチング電源の仕事に従事して間もない技術者の方にご参加いただければ嬉しいです。スイッチング電源やその応用先のトレンドを含めて説明しますので、若い技術者の皆さんが、未来に向けて視野を広げるためのお手伝いができるかもしれません。

 また、このセミナーでは、「電子部品の理想的ではない振る舞いがスイッチング電源にどう影響を与えているのか?」を分かりやすく説明しますので、スイッチング電源用の部品を開発されている技術者の方にも、ぜひご参加いただければと思っています。

 経験豊富なスイッチング電源技術者の皆様にとっては基礎的な部分は既にご存知かと思いますが、セミナーの半分以上の時間は、新しい回路方式についての紹介に充てます。付加価値のある電源を生み出すためのヒントを探すために、ご参加いただければありがたいです。

■変更履歴
記事掲載当初、サブタイトルの講師名が間違っておりました。また、冒頭、2番目の文の「搭乗」を「登場」に修正しました。お詫びして訂正します。修正済みです。