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「無線LAN、LTE、ZigBeeのどの方式を用いるべきか」「周波数帯はどこを使用するのがよいか」「どのようなCPUや無線モジュールを組み合わせて使用するべきか」「通信プロトコルやセンサーデータ処理を実装するのに、どうすればよいか」――。IoTやM2Mなどのセンサーネットワークを用いたサービスを構築しようとすると、ネットワーク、ハードウエア、ソフトウエアの広範な知識が必要になる。そこで、センサーネットワーク設計において必要な知識を学べる講座を、日経BP社は技術者塾として2015年12月11日に開催する(詳細はこちら)。本講座で講師を務める静岡大学 情報学部/学術院情報学領域 講師の猿渡俊介氏に、講座の狙いや効果、センサーネットワーク設計のポイントなどについて聞いた。(聞き手は、日経BP社 電子・機械局 教育事業部)

――センサーネットワークに関する知識や理解は、今後ますます必要とされるようになると聞きます。その理由は。

静岡大学 情報学部/学術院情報学領域 講師の猿渡俊介氏
静岡大学 情報学部/学術院情報学領域 講師の猿渡俊介氏

 今はブームが過熱している感はありますが、今後数十年にわたってセンサーネットワークの重要度は着々と増していきます。現在のセンサーネットワークを使用する際に障壁となっているのは、通信回線の価格とデバイスの消費電力です。前者の価格の問題については、これまでも1ビット当たりのデータ転送の価格は技術発展によって下がり続けてきました。いずれ限界は来るでしょうが、価格に関しては当分の間は下がり続けていきます。後者の消費電力に関しても、電力を無線で送る技術や環境からエネルギーを取得する技術が盛んに研究されており、将来的には解決されます。つまり、技術の発展に鑑みると、センサーネットワークがカバーできる領域は今後も増え続けていくと予想できます。

 隣接領域との関係でもセンサーネットワークの重要性を見ることができます。膨大な量のデータをさばくことが可能となるビッグデータに関連する技術や、ビッグデータから新たな知識を獲得する人工知能に関連する技術が盛んに研究されています。センサーネットワークで取得した膨大な量の物理空間のデータがこれらの技術と交わることで、車の自動運転やドローンによる配達サービスなど自律した機械が提供するサービスが今後登場してきます。