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 高度経済成長期以降の日本の製造業の多くは、機能別組織(企画、開発、調達、製造、営業などの工程別の組織)で、それぞれの専門分野を伸ばし、高い競争力を維持してきました。事業部制やカンパニー制を進めている企業でも、事業部やカンパニーの中は、基本的には機能別に分かれているケースが多く見受けられます。

 このような機能別組織は、それぞれの専門性を高めるには最適な組織です。日本の製造業は、その専門力の高さに支えられながら、高い競争力を培ってきたと思います。一方で、機能別組織は各部門の個別最適に陥ってしまい、事業全体最適ができないという欠点に陥ることもあります。数十年前のように、各部門が同じオフィスで、工場もすぐ近くにあるような環境であれば良いのですが、事業が大きく成長した今の製造業では、各部門の拠点も別々で、工場は海外がメインになってきています。その結果、部門間でコミュニケーションを取る機会が減ってきており、事業全体を考慮することが難しくなってきているのではないでしょうか。

 今回は、コストという視点で、各部門の個別最適を打破して、事業全体で最適解を検討できるようになった事例を紹介したいと思います。