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 米Western Digital(WD)社は2015年10月、米SanDisk社を買収することを明らかにしました。この買収によるSanDisk社への影響や、SanDisk社のパートナーである東芝への影響が多く報道されています。ですが、あえて本稿では、SSD業界に与えるSanDisk社買収の影響を考察したいと思います。

HGSTとIntelがタッグ

 SSD業界に与えるSanDisk社買収の影響を考える前に、まずはWD社の傘下にあるHGST社の状況を整理したいと思います。HGST社は、もともとHDDの大手でしたが、2010年からエンタープライズ向けSSD製品の製造・販売を始めました。その後、HDD大手のWD社に2012年(発表は2011年)に買収されました。ですが、HGSTブランドの知名度は高く、買収後、企業としてWD社の子会社として存続していますし、製品ブランドとしても残しています。

 HGST社がエンタープライズ向けに展開しているSSDの主力製品が、SASインターフェースを採用した「Ultrastar SSDシリーズ」です。同社が、エンタープライズ向けSSDを手掛ける上で手を組んだのが、米Intel社。SSDに搭載するNANDフラッシュメモリーは、Intel社製ですし、SSDコントローラーもIntel社と共同開発しています。

 Intel社もエンタープライズ向けSSDを手掛けています。ですが、HGST社とは競合しません。Intel社はSATAインターフェースを搭載したSSDにフォーカスしているからです。エンタープライズの中でも、SATA対応品は新規用途で、SAS対応品は既存のHDDの置き換えと、住み分けが可能です。ですから、エンタープライズ向けSSDでのHGST社とIntel社の関係は強固です。