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 SSDをより良く利用するには、SSD側だけの努力ではなく、OSなどの使い手側の機能拡張や、SASやSATAといったインターフェース規格の仕様拡張が必須です。過去にSSD向けにOSで拡張された機能といえば、「Trimコマンド」が代表格です。この機能は現在も拡張され続けています。現在、SSD向けの新しい機能として注目を集めているのが「Storage Intelligence」です。

†Trimコマンド=不必要になったデータ領域をSSDに知らせるコマンド。一般的なSSDはTrimコマンドを受け取ってもすぐにガベージコレクション処理を実行せず、データの入出力負荷が小さいタイミングを計って実行する。

 Storage Intelligenceは現在、SASやSATA、NVMeといったインターフェース規格の仕様策定団体でそれぞれ標準化が進められています注1)。この機能は、東芝が以前から提案してきた「Host managed SSD」が基になっています。

注1)2015年10月現在、SASではStorage Intelligenceの標準化が完了しているが、SATAでは2015年中に、NVMeでは2016年3月に標準化作業が終わる予定である。

 SSD向けインターフェース規格すべてで標準化作業が完了していないので、Storage Intelligenceに関する詳細な説明は省きますが、代表的な機能として、「ガベージコレクション処理のホスト制御」があります。ガベージコレクション処理のような、SSDの速度性能に大きな影響を与える内部処理を実行するタイミングをホスト側で制御する機能です。これにより、SSDへのアクセスが多くなるタイミングでガベージコレクション処理を実行せずに、速度への影響を最小限に抑えます。

†ガベージコレクション処理=SSDにおいて不必要になったデータ領域を消去し、再び利用可能にする処理。この処理は、SSDにとって最も長い時間を要する処理なので、処理実行中はデータ転送速度が遅くなる。

 つまり、SSDをより良く動作させるために、SSDとホストの連携を強化する機能といえます。数値として表現できないものの、Storage Intelligence はSSDにとって重要な機能です。