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 米Cisco Systems社は、データセンターにおけるシリコンフォトニクスについて、「DATE 17(Design, Automation and Test in Europe 17)」(3月27日~31日にスイス・ローザンヌで開催」で招待講演した。講演タイトルは「Rapid Growth of IP Traffic Is Driving Adoption of Silicon Photonics in Data Centers」である。

講演するKaushik Patel氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。
講演するKaushik Patel氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 登壇した同社のKaushik Patel氏(Director of Engineering)によれば、モバイル機器の急激な増加によりデータセンター内を流れるIPトラフィック量は増大する一方である。同氏が見せたスライドでは2015年の時点ですら、世界で水道水を使える人(30億人)の1.5倍の45億人がモバイル機器を持っている。モバイル機器の所有者は2020年までに55億人に達する上に、複数台のモバイル機器の所持者、動画など重たいデータをネットに流す人はどんどん増える。

 増大するデータセンター内IPトラフィック量をさばくためには、ポート間のデータ通信帯域を広げる必要がある。一方でデータセンター事業者間の競争は激しく、コストの増加は許されない。「通信事業者はコストと共に信頼性を重要視しているが、データセンター事業者は基本的にコスト削減に注力しているように思われる」(Patel氏)。

「0.25米ドルper Gビット/秒」が求められる。Ciscoのスライド。
「0.25米ドルper Gビット/秒」が求められる。Ciscoのスライド。
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 データセンター事業者の要求に応えるためには、「2020年までにGビット/秒あたりの帯域コストを1米ドル以下にする必要がある」とDATE 17のProceedingsに集録されている同氏の論文には書かれている。しかし、今回の講演では、「その見込みは甘かった。DATE 17直前に開かれた『OFC 2017』(3月19日~23日に米国で開催)のランプセッションの議論によって、Gビット/秒あたりの帯域コストは0.25米ドルに下げる必要があることが分かった。いつまでに実現できるとは言えないが、0.25米ドルper Gビット/秒を目標値に設定した」(同氏)と述べた。