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Al合金製フロントフードの試作品
図1 Al合金製フロントフードの試作品
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横波型構造による衝撃吸収効果
図2 横波型構造による衝撃吸収効果
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 神戸製鋼所は、小型車向けのアルミニウム(Al)合金製フロントフードの試作品を、自動車技術展示会「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25~27日、パシフィコ横浜)に出展した(図1)。スズキと共同開発したもので、質量は約3.2kgである。従来の鋼板製フロントフードに比べて約50%軽い。

 中型車や大型車に使われているAl合金製フロントフードはアウターパネルの厚さが0.9mm、インナーパネルの厚さが0.8mmの場合が多い。これに対して神戸製鋼とスズキが共同で試作したフロントフードはAセグメントの小型車を想定したもので、インナーパネルとアウターパネルの厚さはいずれも0.7mmである。

 0.7mmの厚さで剛性を確保するため、アウターパネルには6000系Al合金のベークハード材(熱処理で強度を高めた材料)を使った。インナーパネルに使用したのは、飲料缶などに使われている3000系Al合金である。またインナーパネルは、横波型の構造にした(図2)。横波の間隔は約80mm、深さは約20mmである。この構造によって、衝突時に歩行者の頭がぶつかったときの衝撃を和らげる。