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 東芝メディカルシステムズは、MRIのボア内全体にプロジェクター映像を投影し、患者の不安を解消するシステムを「2016 国際医用画像総合展(ITEM 2016)」に参考展示した。今後、医薬品医療機器等法の許認可を取得次第、同社のMRIに対するオプションとして提供していく考え。

展示の様子
展示の様子
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 映像を投影するドーム型スクリーンを、寝台に患者が寝そべった際の頭頂部の付近に配置している。このドーム型スクリーンは、寝台と一体となっており、患者の移動に合わせて動く。このため、検査前にあらかじめ映像を映しておくことで、MRIのボア内に入ることを患者に感じさせない。ボア内に入った際は、ボアの内壁にも映像が投影されるため、より広がりのある空間に感じることができるとする。

背面から見たところ。ドーム型スクリーンがあるのが分かる
背面から見たところ。ドーム型スクリーンがあるのが分かる
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 今回の技術は東芝本体と共同開発した。「ヘッドアップディスプレー技術のアイデアを医療機器に展開した」(東芝メディカルシステムズ)という。