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新開発のカラー電子ペーパー
新開発のカラー電子ペーパー
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右手前が新開発のカラー電子ペーパー
右手前が新開発のカラー電子ペーパー
左奥の従来方式(カラーフィルター方式)のカラー電子ペーパーに比べて、格段に表示が明るいことが見て取れる。
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着色粒子の移動とディスプレーの表示色の関係
着色粒子の移動とディスプレーの表示色の関係
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 台湾E Ink Holdings社のカラー電子ペーパーが、現在開催中のディスプレーの学会「SID 2016」の展示会で注目を集めている。理由は、従来に比べて、表示が格段に明るくきれいになったことだ。

 新開発のカラー電子ペーパーは、表示が暗くなる原因だったカラーフィルターを使わない。従来は白黒表示の電子ペーパーにカラーフィルターを重ねることでカラー表示を実現していたが、今回の開発品は4色の粒子の移動によってカラーを表示する。白、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の粒子を使う。

 ディスプレーの表面にどの色の粒子を移動させるかによって、表示色を制御する。また、粒子の組み合わせも利用する。例えば、シアンとマゼンタの粒子を表面に移動させると青色表示に、イエローとシアンの粒子を表面に移動させると緑色表示になる。

 どの色の粒子を表面に移動させるかは、駆動電圧と電圧の印加時間によって制御する。例えば、駆動電圧は低いが移動に時間が掛かる粒子Aと、駆動電圧は高いが移動は速い粒子Bがあるとする。粒子はマイクロカップと呼ばれる微小な器状のものに入れる。

 粒子Aだけをディスプレーの表面(マイクロカップの上面)に移動させるには、低い電圧を長時間にわたって印加し続ける。粒子Bは動かないのに対して、粒子Aはゆっくりだがディスプレーの正面に移動する。一方、粒子Bだけをディスプレーの表面(マイクロカップの上面)に移動させるには、高い電圧を短時間だけ印加する。粒子Aがディスプレーの表面に移動する前に、粒子Bが先にディスプレー表面に移動する。ここで印加電圧をオフにすればいい。

 なお、表示の書き換えに時間が掛かるため動画には向かないが、静止画表示なら書き換え時にしか問題にならない。